【年長7月】検討の末、早稲田の受験をやめた話

小学校受験【体験記】
【年長7月 私立小選び】早稲田実業初等部はどうだ!?
私立小学校受験を検討し、早稲田実業初等部の受験を考え始めた我が家。知識ゼロからのリサーチ、学校見学、対策講座の申し込みまでの流れを公開!

年長7月——私たちは私立小学校の候補として早稲田実業初等部を検討し、本格的にリサーチを開始しました。

✅ 学校見学会(7月)に申し込み!
✅ 「早稲田実業初等部受験体操」単発講座にエントリー!
✅ 幼児教室の「早稲田対策」夏季講座(ペーパー・巧緻性・行動・絵画)を予約!
✅ ペーパー対策のテキストも購入!

万全の準備を整えたつもりでしたが、この後、準備を進めてみると思わぬ気づきが——。

その気づきから、最終的に、私たちは早稲田を志望校から外し、受験しないことを決めました。

その経緯を、ここに綴ります。

まずはペーパー対策から!

見学会や講座の日程がまだ先だったので、まずはペーパー対策を始めることに。

実は、キララちゃんは年長7月時点でペーパー対策ほぼゼロ!
もともと国立一本で考えていたため、「抽選もあるし、ダメなら公立でいいや」と、ペーパー対策は軽くテキスト1冊やっただけ。

私立小学校で検討した1校目が早稲田だったため、まずは早稲田用のテキストを購入
選んだのは理英会「志望校別かんぺきドリル 早稲田実業初等部」の基礎編と応用編。

🔹 早稲田のペーパーの特徴は?(私の個人的感想です)
・難易度は中程度以上。考えさせる問題もあるので、準備は必須
・それを正確に、スピーディーに解く力が求められる
・年中や年少から取り組んでいる子も多いらしい

内容は、お話の記憶、つりあい(シーソー問題)図形、回転図形、パズル、点図形、数量、サイコロ、すごろく問題、四方観察など盛りだくさん。

いざ取り組むと、初めて見る問題ばかりで「えっ、どういうこと?」と戸惑うキララちゃん
でも、一度説明すると理解でき、次に出したときにはスムーズに解けるようになっていました

(後々わかったのですが、キララちゃんはペーパー得意なタイプです。)

✏️ このテキスト、めちゃくちゃ役立った!
  • 幅広い問題をカバー
  • 繰り返し解くと「国立のペーパーが簡単に見えるように!」(※筑波は除く)
  • 別の志望校に決めた後も、たまにこのテキストをやって、いい対策になった
  • 頑張れば全問正解できるようになり、最終的に自信につながった

お値段1冊1,100円、基礎編・応用編を買ってもたった2,200円!
コスパ最強で、早稲田を受験しなくても、国立・私立問わず総合力を高めるためにぴったりの内容。繰り返し学習し、最終的に早稲田は受験しない選択をしたものの、別の志望校対策にももってこいで、キララちゃんの基礎を固めてくれた教材となった。

受験体操講座に参加!——衝撃の現実

7月下旬、ついに早稲田実業初等部の受験体操講座へ!

ママ(わたし)
ママ(わたし)

どんな感じなんだろうね〜?

キララちゃん
キララちゃん

楽しみ〜

と親子でゆるく向かった会場。
ところが——

🏫 会場に着くと…なんか違う!

みんなおそろいの体操服!
対してキララちゃんは、ユニクロのピンクのレギンスにラブリーなTシャツ。

案内には「動きやすい服装」とあったけどこれは完全に場違い!?
おそろいの体操服=レギュラーメンバーと気づき、単発講座だけで乗り切ろうとした私たちは完全に”浮いて”いた。

入室からピリピリした空気。

「こんにちは!」「こんにちは!受験太郎です!(超ハキハキ)」
みんなめちゃくちゃ大きな声で挨拶してる!!

一方、キララちゃんは比較的おっとりタイプ。
挨拶をするも、先生から「もっと大きな声で!」と即座に指導が入る。

保護者席では、ネイビーの服を着たお母さまたちが、熱心にメモを取りながら子どもたちを見守っている。

一方の私はというと、まるで公園に遊びに行くかのようなラフな格好。明るい色のトートバッグをゴソゴソと探るも、メモもペンも入っていない。当然だ、そもそも持ってきていないのだから。

たまたま黒い服を着ていたおかげで、一応周囲には溶け込めた……とはいえ、それもよく見ればただのラフなTシャツ。どう見ても「記念受験のために、お試しで講座を受けに来た親子」にしか見えない。場違い感がひしひしと押し寄せてきた。

そして始まった受験体操——。

⚪︎ ケンケンパ
⚪︎ スキップ
⚪︎ 動物の真似

内容自体は「お受験体操ってこんなもんか」といった感じで、そこまで難しいことを求められるわけではない。
よほどの運動音痴でない限り、指示をしっかり聞いて動ければ、なんとかなるレベル。

🤔 でも、違和感が…

問題は「動物の真似」。

例えば——

🐰 うさぎ:耳を作ってピョンピョン跳ぶ
🐘 ゾウ:腕をぶらぶらさせながら大きく歩き、「パオーン!」と言う
🦍 ゴリラ:ガニ股で大きく胸を叩き、ウホウホしながら戻る

などのように、各自が考える動物の真似をしながら進む必要がある課題。

うさぎや象などは問題がないものの、シャイな女子キララちゃん、恥ずかしがってゴリラになりきれない。
小さな動きで、小声で「ウホッ…ウホッ…」

すると、先生の一言。

先生
先生

いいですか!早稲田に受かる子は、恥ずかしがらずに堂々とゴリラになりきる子です!

ママ(わたし)
ママ(わたし)

えっ、ゴリラになりきれないとダメ!?

周りの子を見ると、みんなガニ股全開で、大きな動きでウホウホ。

男子72名、女子36名と女子は男子の半分の募集人数、そのため女子の倍率は10倍超、もしゴリラになる課題が出たら、ゴリラになりきれない娘は命取りになると思った。
この時点で私は

ママ(わたし)
ママ(わたし)

もしかして娘って早稲田向きじゃないのでは…?

と感じ始めた。

さらに先生からの追い討ち。

先生
先生

早稲田は男の子の方が多い学校です。だからこそ、リーダーシップがあり、元気で男勝りなくらいの女の子が求められます!

キララちゃんは思慮深く、穏やかな優等生タイプ。
「元気いっぱい!男勝り!」とは真逆の性格

ここで、私の気持ちは大きく揺れ動き始めました。

でも、娘が恥ずかしがり屋なのは、決して悪いことではない。

とはいえ、早稲田に受かるのは「ゴリラになりきれる子」……。←極論

この時点で、私は「もしかして、娘は早稲田向きじゃないのでは?」と心が少しずつ揺らぎ始めていた。

学校見学会へ!でも…

「でも、実際に学校を見たら印象が変わるかも!」

そう思い、7月下旬、家族で学校見学会へ参加!

まずは服装問題

私はまだネイビーの服を持っていなかったので、手持ちのネイビーのボトムスに白いブラウス、そして夏用のジャケットを合わせることに。
娘の服も急いで準備せねばと、とりあえずメルカリでネイビーのワンピースを購入。

そしてパパ。普段スーツを着る仕事ではないため、急いで新調!……とはいえ、伊勢丹とかの立派なところではなく、青木か青山かのどちらかで1週間前に購入
お値段5万円以下!しかも家の洗濯機でジャブジャブ洗える!リーズナブルな戦闘服の完成。

このスーツはお受験の最後までフル活用され、さらには卒園式、入学式まで着用予定。
まさに元を取りまくった一着となった。

酷暑の学校説明会

7月下旬は真夏、しかも猛暑。

茹だるような暑さの中、国分寺駅から早稲田実業へ向かう‥徒歩7分とあるが、猛暑の中では過酷な道に感じた。

同じような服装の複数の親子たちが同じ方向へ向かっていく。


そして学校に到着すると、長蛇の列。

受付を済ませて入ると、人!人!人!

まるでラッシュ時の新宿駅レベルの混雑

ネイビー服に身を包んだネイビー族親子達の大群。

学校を見に来たのか、それとも人を見に来たのか……。
そう思うほどの大混雑だった。

真夏の暑さの中、親たちはみんなフォーマルな装いで汗だく
校内はクーラーが効いているかと思いきや、長蛇の列で出入り口が開けっぱなし。
さらに、人々の熱気で蒸し暑さが倍増していた。

校内には、子どもたちの作品が展示されていた。
絵画のレベルは非常に高く、どれも躍動感にあふれていた。
稲作の様子を記録した展示もあり、それ以外の場所にでも熱心にメモを取る母親たちの姿がちらほら。

「一体、何をメモしているんだろう?」
私たちにはよく分からなかったが、願書に「○○の展示を見て感銘を受け……」などと書くため、校内の掲示物などの情報を書き溜めていたのかもしれない。

各学年の教室、音楽室、校庭などを一通り見学したものの、私たちの頭にあったのはただ一つ。

ママ(わたし)
ママ(わたし)

早く帰りたい……。

それほどまでの、人、人、人の大混雑。
ラッシュ時の新宿駅構内よりも混んでいるような状態で、説明会ではなく、本当に”見学会”という名のとおり、ただ校内を見学して歩いただけ
何の準備もせずに臨んだ私たちは、これだけ人が来るほど早稲田が人気ということ以外、これといった収穫もないまま、早稲田の校舎を後にした。

そして、早稲田の受験をやめる決断へ。

受験体操講座に参加して感じた、なんとなくの違和感。
「娘のタイプと合っていないのでは?」

そんな思いを抱えたまま迎えた学校見学会。
けれど、実際に足を運んでも、学校のことがよく分からなかった。

きっと、「○○に興味があるから、それをしっかり見てこよう!」と目的意識を持っていたり、
「絶対に早稲田が第一志望!」と強い意志があったりしたら、また違った印象を受けたのかもしれない。

でも、「なんとなく娘には合わないかも?」と思いながら行った見学会。
たとえ学校が魅力的でも、娘に合うかどうかは別の話

「キララちゃんらしく、良い友達や先生に囲まれて、穏やかな小学校生活を送ってほしい。」
そんな思いから始めた私立小学校受験。

ならば、娘に合った学校を選ぶことが何よりも大切なはず。

早稲田の校風や方針、求めるタイプが合わないと感じたなら、無理に受ける必要はない

こうして、私たちは最初の候補として考えていた早稲田を志望校リストから外すことにした。

 予約していた幼児教室の単発講座(早稲田対策:ペーパー・巧緻性・行動・絵画)はキャンセル。

こうして、私たちは早稲田実業初等部の受験をやめることを決断。

そして、”本当に合う学校” を探し始めたのです——。

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